執筆中
01/02/13 改訂
Bt878はBt848の改良版で現在では最もポピュラーなキャプチャチップです。幸運なことに、現在多くの有志の努力によってWindows2000でDirectShowによる長時間キャプチャが実現されました。
キャプチャカードはIO-DATAのGV-VCP2M/PCIをチョイスします。私の知る限り国産ではWindows2000で480ラインのキャプチャ対応を謳った物はこれだけです。メルコは240ライン、までのようです。カノープスはよくわかりません。
このカードは一応、「IRQを共有してはだめです。」となっていますが、わりと平気なようです。共有相手にもよるようです。少なくとも私はUSBと共有していますが大丈夫です。このカードはインテルチップセット以外での動作保証をしていません。このカードに限らず、インテルチップセット以外でキャプチャすることは大きな冒険なので、少しでも不安に感じたらVIAやAMDやSiSは選択しないこと、インテルチップセット以外で不具合が発生しても他人に頼らず、自分でマザーボードを交換すること。
GV-VCP2M/PCIのドライバ/アプリのインストール時にWin9X版と2000版を間違えやすいので注意。
キャプチャドライブはOSの入ったドライブとは明確に独立したディスクを選びます。同一ドライブは絶対にダメです。同一ディスク、別ドライブもほとんどダメです。UltraDMAになっていることを確認。7200rpmでも5400rpmでもあまり違いはないので、究極の無圧縮キャプチャをするとき以外は5400rpmの方が静かでいいです。
なお、私の環境に合わせて、ソースはSKY PerfecTV!でS端子、オーディオはCMI8738でデジタル録音(48KHz)とします。
プロパティ
キャプチャソフトはhunuaaCapを使用します。これは非常に汎用性、柔軟性が高いのですが、設定項目が多くて初心者には厳しいソフトです。はっきり言って初心者お断りです。いくつかの設定ダイアログが600ラインを超えているために、狭い画面では使いにくくなっています。インストール時にいくつかコマンドライン操作が必要ですがバッチファイルなどは用意されていません。このソフトを使うならばコマンドライン操作くらいできなければなりません、という作者の親心です。
毎日のようにバージョンアップが繰り返されているので以下のダイアログは現在のバージョンと異なっているかもしれません。
なお、「コンプレッサ(CODEC)」は「Huffyuv」を選びます。非常に軽い可逆圧縮のCODECです。キャプチャ時(エンコード時)の動作は軽いのですが、再生時(デコード時)の動作はそうでもないので、再生には向いていません。これも割と初心者お断りなのでトラブっても他人に泣きつく前にネット上の情報を探し回りましょう。「初心者ですが、ふぬああとHuffyuvでうまくいきません」なんて質問を上げても「お子さまはVAIOでも使っていなさい」と返答されるのが落ちです。
オプション設定は自分の環境に合わせて適当に設定します。「ディレクトリ」を存在しないディレクトリに設定するとキャプチャ時に「80070003 - 指定されたパスが見つかりません。 - IMediaControl Run」と言われるので要注意。
デバイスダイアログでは設定することはありません。複数のビデオキャプチャや、サウンドカードを挿している場合にビデオデバイスとオーディオデバイスを調整します。MonsterTVの場合、オーディオデバイスで設定しても反映されないことがあります。付属の入力切り替えソフトでTV音声を有効にしなければならないようです。
「プロファイル名」でプロファイル名を設定して、「追加」で追加してから、変更を加えて「置換」で変更を当該「プロファイル」に適用します。プロファイルを買えたときはオーディオキャプチャの設定が「フィルタ」「ピン」の二つともデフォルト(44.1KHz)に戻っているので注意。直前の設定を引き継いでくれない。
デバイス-グラフ1ではこの通りに設定。待機時にプレビューにしていると非力なCPUではこま落ちする事があります。下の方にある「画面サイズ」はお好きにしてください。オーディオをプレビューにしているとサウンドカードの出力と合成されてリバーブがかかったように聞こえます。フィルタはお好きなもの選びます。普通にキャプチャするだけなら必要ありません。便利なのは「ヒストグラム」でこれで白飛び、黒潰れをチェックすることができます。
デバイス-グラフ2ではキャプチャ時の設定です。ビデオ「有+…」オーディオ「有+…」にしないとキャプチャできません。GV-VCP2M/PCIの場合はクローズドキャプションは必要ありません。「スマートティー」を使用するとキャプチャ中のオーバーレイができるようですが、Windows2000でBt878の場合はうまくいかないようです。CPU負荷率から見てもキャプチャ中はプレビュー無しの方が安全です。
デバイス-グラフ3。ここはいじる必要はないようです。冒険者向け。
デバイス-保存項目。ここも通常は触りません。
ビデオキャプチャピンはこんな感じ。CPUパワー、VideoCODECの都合にあわせてColor Space/Compressionを選択してください。Output Sizeは720×480でも576ラインにされてしまうようです。これはこれでOKのようです。Huffyuvを使う場合は「YUY2」にするのが都合がよいようです。このへんは経験則。ものすごくパワーのあるマシンならRGBも使えるかもしれません。
ビデオプレビューピンはこんな感じです。この設定もマシンパワーに依存すると思います。プレビューの設定なんてどうでもいいのですが、なんかプレビューの設定とキャプチャの設定をあわせておかないとドライバが混乱するようです。一応、こま落ちの目安にもなります。
ビデオキャプチャピン(カスタム)で実際のキャプチャサイズが決定されるようです。ここでのポイントは解像度です。576ラインといいつつ実は480ラインだったりします。データレートはコンプレッサに渡しているビデオだけのレートなので、ここから単位時間当たりのデータ量を計算することは難しいようです。
ビデオプレビューピン(カスタム)は適当です。上とあわせておきましょう。
ビデオキャプチャフィルタのVideo Decorderはこんな感じ。525ラインですが、実際に有効なのは480ライン程度なので実用上は問題ありません。
ビデオキャプチャフィルタのVideo Proc AMPはこんな感じ。やや白飛び、黒潰れが強めの傾向なので、コントラストを押さえた方が良さそうです。ここで調整(妥協)しておかないと、エンコード前あるいはエンコード時にソフトウェアで補正することになり非常に時間がかかります。アナログ環境に依存するのでいろいろなソースで実験することをおすすめします。特に厳しいのは意外にもアダルトビデオです。また、アニメは割とコントラスト範囲が狭いです。ここに表示されているのはアニメ向け。
メディアタイプ検索順は特に設定する項目はありません。
オーディオキャプチャフィルタは特に設定する項目はありません。CMI8738でデジタル録音する場合は本当に設定することがありません。
オーディオキャプチャピン。CMI8738でSKY PerfecTV!からデジタル録音する場合は48KHz16Bitステレオにします。間違っても44.1KHzにしてはいけません。
特にいじる項目はありません。
特にいじる項目はありません。私の場合はS-Video入力にしているだけです。S入力が1系統しかないので複数のソースがある場合はAVセレクターやAVアンプで切り替えることになりますが、できるだけ高級なケーブルで直結が望ましいです。ケーブルを変えるだけでずいぶん変わってきます。
デジタル録音なのでいじれません。
チューナーはないのでいじる項目はありません。
VideoPrcAmpは触る必要はないようです。「自動」ってなんじゃろ。
この設定はDVD-Video用なので、Video-CDの場合は720×480を704×480にするといいです。
次に
Huffyuvの設定です。非常に軽いソフトウェア可逆圧縮なので、万人におすすめですが、キャプチャ側との相性を上手にコントロールできないとストレスのたまる結果になります。圧縮率が低いのでハードディスクを猛烈に消費します。720×480、30fpsの30分アニメでおよそ15GBを消費します。なので、100GBクラスのHDが必須になります。
目次へ