1. キャプチャ装置
  2. キャプチャソフト
キャプチャ装置
動画をキャプチャするにはビデオキャプチャカードもしくはその同等品が必要です。
  1. PCIスロットに挿すカード
  2. ビデオカードに内蔵されたもの
  3. USB接続の物
  4. IEE1394接続の物
PCIカード
PCIカードのものとしてはおおよそ次の物があります。
  1. AVIキャプチャ
  2. MPEGキャプチャ
  3. DVキャプチャ
AVIキャプチャ
AVIキャプチャには次の物があります。
  1. 無圧縮キャプチャ(ソフトウェア圧縮)
  2. MotionJPEGキャプチャ(ハードウェア圧縮)
無圧縮キャプチャ(ソフトウェア圧縮)
2001年現在では「Bt878」というチップを使ったものがほとんど全てです。実績があり、画質も充分に優れています。All-In-Wonderに積まれているキャプチャ機能もこれによるものです。DV Raptorのオーバーレイ、アナログキャプチャもこれによるものです。チップの能力は高いのですが、大量の画像データを生のまま転送し、CPUが計算して圧縮するので、PCIバスやチップセットの転送能力やCPUの演算能力に大きく依存します。多少、環境を選ぶことがあり、インテルチップセットでなければ安定しないことがあります。多くの場合、マクロビジョンのコピーガードを無視してくれます。
MotionJPEGキャプチャ(ハードウェア圧縮)
2001年現在では「ZR36060」というチップを使ったものがほとんど全てです。実績があり、画質も充分に優れています。Matrox Marvelシリーズ、カノープスPowerCaptuerシリーズ、MV-300、MJ-600などで使われています。かなり環境を選ぶことがあり、インテルチップセットでなければ安定しないことがほとんどです。
いずれもAVIフォーマットでキャプチャしてから、TMPGEncなどでMPEGにエンコードします。
MPEGキャプチャ
最初からハードウェア圧縮でMPEGファイルを作って、すぐにCD-Rに焼きます。時間がかからない反面、画質はがっくりと落ちます。IO-DATAメルコカノープスなどから販売されています。だいたい3〜4万円です。1万円台の物は実際にはBt878を使った無圧縮キャプチャで、ソフトウェアでリアルタイムエンコードしています。
DVキャプチャ
IEEE1394ポートで映像と音声を同時にキャプチャします。キャプチャというよりはDVファイルのコピーと言ったほうが正確です。ソースがDVである場合、極めて高画質にキャプチャできます。ソースがアナログである場合、途中にアナログ→DVの変換装置が必要になります。これが意外に高価でコピーガードにも反応してくれるので、SKY PerfecTV!などからのキャプチャには向いていません。一度、AVI(DV)フォーマットでキャプチャしてからMPEGにエンコードします。IO-DATA、カノープスなどから販売されています。また、汎用のIEEE1394ポートからキャプチャすることもできますが、いろいろな点であまりおすすめではありません(特に長時間高画質の場合)。
ビデオカード内蔵キャプチャ
ATI All-In-Wonderシリーズが有名です。実際にはBt878互換製品を使用しており、無圧縮キャプチャに分類されます。ハードウェア圧縮機能を内蔵した製品はおそらく存在しないと思われます(Matrox Marvelも最近ではソフトウェア圧縮になったらしい)。ソフトウェアによるリアルタイムエンコード、AVIキャプチャの二通りが選択できるようです。
USB接続
多くの場合、ハードウェア圧縮でMPEGにエンコードして、USB経由でPCに取り込みます。実に多くの製品が乱立しており、選ぶのも難しいです。USBの転送速度が知れているので画質はあまり期待できません。手軽さではNo.1です。音声を同時にハードウェアエンコードしない場合(サウンドカードに入力させる)、音がずれることがあります。
IEE1394接続
DV接続によく似ていますが汎用のポートを使うのでちょっと違います。詳しくは知りませんが長時間高画質で苦労があるようです。

キャプチャソフト
長時間AVIキャプチャ環境にはおおよそ次のようなケースが考えられます。
  1. Windows9Xでキャプチャ
  2. Windows2000でキャプチャ
WindowsMeでのキャプチャは、ドライバ周辺が中途半端にWDMになっているため、従来のVideoForWindowsのキャプチャができないことがあります。NTも同様です。その他のOS、ハードウェアでのキャプチャはよく知りません。
Windows9Xでキャプチャ
Win9Xでキャプチャする場合、「2GBの壁」が問題になります。Win9XのAVIファイルはサイズが2GBまでに限定されています。そのため、画質をあげると2GBなんてのはすぐに使い切ってしまいます。たとえば6MB/秒のビットレートではおよそ5.68分で終了です。そのため、2GBで細切れにしてキャプチャしたり、「目次ファイル」と「本体ファイル」でツリー状にした「参照AVI」方式でキャプチャします。
2GB単位での連続キャプチャとして有名なソフトはGleaming Shotがあります。極めて優秀なソフトで、2GBの継ぎ目でも取りこぼしがありません。
参照AVIとしては、カノープス謹製のDVキャプチャや、RAVIが有名です。
Windows2000でキャプチャ
Windows2000でキャプチャする場合、AVIファイルを保存するドライブをNTFSでフォーマットしてしまえば2GBの壁はなくなり、容量の許す限り長時間のキャプチャが可能になります。が、480ラインでまともにキャプチャするソフトがあまりありません。
私が知る限りではGV-VCP2M/PCI(Bt878)で、hunuaaCapを使ってDirectShowキャプチャし、TMPGEncでエンコードというケースが現在唯一の方法です。
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