MV-300はAverMediaから販売されていたハードウェア圧縮のMotionJPEGキャプチャカードです。国内代理店が倒産したために現在では入手がほとんど不可能です。
しかしながら、実売4万円前後で高画質キャプチャができたので多くのマニアが使用しています。
長所
- ハードウェア圧縮で高ビットレートのキャプチャができる
- 従来製品よりもかなり安価
- コピーガードを無視
短所
- 環境を選ぶ
- Windows2000では使えない
インテルチップセット以外での安定動作はあまり望めません。というか、インテルチップセットでも安定しないことがあります。私のところでは、440BX、i815Eで安定動作。アナログ特性もなかなかシビアで、安物だったり相性の良くない電源だったり、マザーボードの給電能力がしょぼかったりすると、キャプチャ映像にノイズが乗ったりします。意外にもIRQを共有していても平気でキャプチャできました。
まず、ドロップフレーム(こま落ち)を防ぐための「おまじない」
「C:\WINDOWS\MV-300.INI」の中にある「CoderCompRatio=1.000」。この「1.000が4.000」などになっている場合は、キャプチャソフトを起動する前に「1.000」に書き換えます。詳しくは趣味のMPEG作成をどうぞ。
キャプチャソフトはGleaming Shotを使います。「ファイル」-「名前を付けて保存」-「参照」で、システムディスクとはハードウェア的に独立したドライブに連番でファイルを設定します。サイズは2047MBを限界とします。
次にファイルをあらかじめ領域確保します。こうすることによりクラスタ間のギャップでのこま落ちを最小限にします。
ファイルを選んで「確保」を押す。
次に「ファイル」-「プロパティ」でキャプチャ設定をします。
「AVI独自」「フレーム数29.97」「サウンドを含める」
再圧縮なし、にします。
サウンドカードがCMI8738で、デジタルポートから48KHzで録音する場合は「48KHz16bitステレオ」に設定。間違っても44.1KHzにしてはいけません。
ここで設定してしまうと、MV-300.INIの内容が更新されるので、再度おまじないをかけること。
「オプション」-「ビデオビデオソース」でソース設定。「CCIR」にしないと「704×480」は選択できません。
一般には「オーバーレイ」が選択できます。Savage4とかSavagePROあたりでは無理かも知れません。
「サウンドにあわせる」をチェック。「バッファ」「ビデオ」はこま落ちが発生した場合はデフォルトよりも大きくするといいです。
タイマ予約はこんな感じ。寝起きの悪いドライブの場合、「領域の確保を始める時間」を長めにします。ファイル名の重複をチェックしてくれないので気をつけること。
CMI8738でデジタル録音する場合。
著作権を保護するとSKY PerfecTV!fsからはキャプチャできません。
この設定でキャプチャするとおおよそ5.5分で2GBを消費します。30分アニメを一本キャプチャすると11GBほどになります。
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